今更聞けない!?お中元のお礼状!ビジネスレターのマナー講座!
毎年夏になるとお中元を頂きますが、頂きっぱなしになっていませんか?
電話で感謝の気持ちを伝えることもできますが、葉書や手紙など書面でお礼状を出すことがマナーです。
ただ、お礼状を出そうと思ってもいざ書こうとするとどのような文面が正しいのか困りますよね。親しい間柄ではなく目上の方やビジネス関係の方へのお礼状は特に悩んでしまいます。
お中元のお礼状はタイミングが大切で、すぐに感謝の気持ちを伝えることが一番です。
これからビジネスシーンでのお礼状のマナーとその書き方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
お中元のお礼状の書き方は?ビジネスシーンのお礼状の書き方!
基本的にお中元のお礼状は縦書きの便箋に手書きすることが正式の形式となっています。
しかしビジネスシーンの簡潔なお礼状の場合は横書きの便箋や葉書でも差し支えないと思います。葉書は上質でシンプルなものや夏らしい季節感のあるものを選ぶとよいでしょう。
相手の方が読みやすく、必要な内容をきちんと伝える為に、お礼状は以下のような構成にすることをおすすめします。
お礼状の書き方は基本的に
- ①頭語
- ②季節の挨拶
- ③相手の近況を尋ねる
- ④お中元を頂いたことへのお礼
- ⑤相手の健康を気遣う言葉
- ⑥結びの挨拶
- ⑦結語
- ⑧日付
という構成になります。
それではこれから内容を詳しく見ていきましょう。
文章はじめ
まず①の頭語と⑦の結語はセットとして謹啓⇒謹白、拝啓⇒敬具、前略⇒早々と、書く言葉が決まっていますので覚えておくとよいと思います。
一般的に②の季節の挨拶と③の相手の近況を尋ねることはセットで書くことが多いです。
「今年は梅雨が長引いておりますが、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます」や「盛夏の候、皆様にはご清栄のこととお慶び申し上げます」を入れるとよいでしょう。
そしてお中元のお礼と一緒に、日頃お世話になっているお礼も加えましょう。
「日頃からお世話になっておりますのに、細やかなお心遣いをいただき大変嬉しく思っております」などがよいでしょう。
親しい場合はこの後に「お陰さまで私ども皆元気に過ごしております」など、こちらの近況を伝えることもよいと思います。
ビジネスシーンでは少し固い表現が多くなりますが、この構成を使って基本的な例を次にご紹介しますので参考にしてください。
ハガキを出すタイミングは?お礼状のマナーと例文も紹介!
お中元のお礼状は、お中元を頂いたらなるべく早くにに送りましょう。遅くても頂いてから一週間以内に出すとよいと思います。
お中元の時期は一般的に7月上旬から中旬までの間です。地域によっては8月上旬からお盆までの所もあります。7月下旬からお盆までにお礼状を送る場合は、暑中お見舞いの挨拶とお中元のお礼を兼ねたものになっても問題ありません。お盆以降になる場合は残暑お見舞いと兼ねて送ってもよいでしょう。
お礼状には「便箋」と「葉書」の2種類がありますが、会社から会社にお礼状を送る場合も正式な形は便箋に縦書きで記入したものになります。
しかし職場によってはお中元が多く届く場合がありますので、早くお礼の気持ちを伝えるためにも葉書に印刷したものを使用するとよいでしょう。
またお中元を直接頂いた時は大抵お礼を直接述べられると思います。親戚や気心の知れた友人であれば、その後あえてお礼状を出さなくてもいいと思いますが、目上の方やビジネス上のお付き合いの場合直接のお礼に加えてお礼状をだしても、マナー違反ではありません。とても丁寧な対応で相手に好印象を与えると思いますよ。
お中元のお礼状はたとえ社員が代理で書くとしても、社長名で出します。宛名は「○○株式会社 御中」と会社宛でもよいですし、「○○株式会社 代表取締役○○様」と社長宛でも大丈夫です。念のため社長や上司に確認をしておくとよいでしょう。
ではこれから会社から会社へのお中元のお礼状の例文を紹介します。
分かりやすい言葉使いで様々な相手方に対応できるシンプルな文例ですので参考にしてください。
基本例
○○株式会社 代表取締役○○様
拝啓
盛夏の頃、貴社におかれましてはますますご清祥のことと心よりお慶び申し上げます。
このたびは結構なお品物を頂戴いたしまして、誠にありがとうございます。
○○株式会社様におかれましては、日頃からご尽力を賜りまして大変心強く思っております。これからも変わらぬお付き合いのほど何とぞ宜しくお願い申し上げます。
暑さはこれからが本番でございます。
皆様体調など崩されないよう、くれぐれもご自愛くださいませ。
略儀ながら書中にてお礼申し上げます。
敬具
平成○年○月 盛夏
株式会社■■ 代表取締役■■
まとめ
いかがでしょうか?
ビジネスシーンではどのようにお礼状を書くべきか悩んでしまいますが、例文を元に自分に合った文章を書いてみてください。ビジネスシーンでのお礼状はどうしても形式的になりがちです。その中で、お礼の気持ちを気負わず丁寧にお伝えするようにしましょう。
感謝の気持ちが大事です….