日本の風物詩・お盆の日程って?意外と知らない。
元々、日本はグレゴリオ暦、
太陽暦ではなかった
いわゆる、旧暦・月の29.5日周期である
旧暦で、お盆は行われていた。
太陽暦で表すと、7月15日ごろが
一番近い。
これが新盆と言われている
お盆行事の期間のこと。
多くは、新暦の8月15日が
ほぼ、全国的に多いお盆の期間
新盆は東京や東北・北陸の一部が
7月15日がお盆とされています。
それと、夏休みとお盆休みで
家族が集まりやすい時期でもあることから
新暦の8月15日をお盆として
活用している雰囲気もあります。
お寺の行事は、ほとんど 月遅れ盆と言われている
8月15日となっています。
お盆の意味は実は正式には盂蘭盆会って知ってる?
盂蘭盆会(うらぼんえ)といいます。
仏教では、盂蘭盆経(うらぼんきょう)
というのがあります。
実は、インドの言語・サンスクリット語なのです
読み方はウラバンナという音でよみます。
それを、漢字で表すと 盂蘭盆会(ウラボンエ)となります。
日本に伝わるお経って難しい漢字で書かれていますが
これは、インドから三蔵法師が経典を持ち帰り
時の中国の皇帝にお見せするために
そのサンスクリット語で書かれた経典を
漢字に書き換えたものが、日本に伝わっているのです。
意味は逆さ吊りという意味で、何か罰ゲームみたいな
感じです。
なぜ?そんな言葉をもちいるのか?
不思議に感じると思います。
お釈迦様の十大弟子に関係がある逸話が元になっている物語
お釈迦様の弟子で、目連尊者(モクレンソンジャ)という人がいました。
彼は神通力を持っている弟子で、
自分の母親が亡くなってから、
ある日、母親は現在どうなっているか
神通力で、覗いてみました。
すると、自分の愛しい母親が
餓鬼道という世界に堕ちて
餓えと渇きに苦しんでいることが判りました。
それも逆さ吊りにされて
苦しんでいるのです。
餓鬼道って、餓えと渇きで
いくら食べても、お腹いっぱいにならず
いくら水を飲めども喉が潤わない
そんな、ところが餓鬼道と言われている
場所です。
それを垣間見た、目連尊者は
嘆き悲しみ
お釈迦さまに、なんとかそんな
哀れな、自分の母親を救いたい!
と相談しました。
お釈迦様は
アナタのの神通力はそんな、アナタの母親だけでなく
同じ苦しみを持っている人々をも救う、慈悲の心を持ち
自分だけに使うのではなく、人々にも使うことを
しなさい。
お釈迦様は目連尊者を諭します。
そして、目連尊者は修行僧に労いの食べ物や飲み物
寝る場所などを施すことで、修行僧は大変喜び
その喜びが、餓鬼道の世界に伝わり、目連尊者の
母親は救われたという物語がありました。
そこから、盂蘭盆会 旧暦7月15日に
死者を労うために、たくさんの供物を
与えることで、ご先祖を敬う
盂蘭盆会として広まりました。
花火もそうですが、死者を弔うためのものです。
そういった行事が、現在の日本の風習になっています。
もちろん、中国・台湾などでも
お盆という行事があるということです。
お盆には地方によって独特の風習があります。
京都の五山の送り火 8月16日
大文字・妙法・舟形 左大文字・鳥居形
長崎の万灯流し 8月9日
川に灯籠を流すことで
慰霊のための行事です。
四国徳島の阿波おどり 8/12~15
有名な阿波おどりもお盆の風習です。
沖縄のエイサー 8/23~25
盆明けにエイサーという太鼓を持って
踊り歩くご先祖を送り出すお盆の行事です。
まとめ
日本全国にお盆の行事が
たくさんあります。
思い出としては
私は地蔵盆で
子どもたちに
お供えのお菓子を子供帯に配られて
嬉しかった記憶があります。
街の盆踊り大会で
唯一、夜遅く出歩くことが出来て
夜の賑やかさはこのお盆だった
ことが思い出されます。
みなさんも、
子供時代はお盆という意味を
知らなかったと思いますが
大人になって、
子どもたちに
言い伝えして
こういった夏の風物詩を
伝統として伝えていきたいですね・・・
人生は長いようで短いです。
たくさんの日本全国で
各地でお盆の行事を
見ることも、人生が豊かに
なると思います。
ぜひ、子どもたちに
伝えていきましょう!