電力自由化のメリットとデメリット!本当に安くなるのか調べてみた!
先日は電力会社の選び方・ランキングをお教えしました!
2016年からの電力自由化に伴って、わたしたち消費者は電力会社を自由に選べるようになりました。この電気事業の制度改革のお陰で、今まで各地域の電力会社だけが独占販売していた電力を自分たちに有利な条件の電力会社を検討して選ぶことができる訳です。
しかしこの電力自由化は本当にわたしたちにとってお得なのでしょうか?
これからこの制度のメリットとデメリットを知って、有効的に活用していきたいと思います。
そもそも電気自由化ってどんなもの?具体的にわかりやすくまとめてみた!
今までは各地域の電力会社が電気事業を独占してきましたが、2016年4月以降の電力自由化に伴い、色々な企業が電力事業に参入できるようになりました。そこで今まで無かった価格競争が起こり、よりよいサービスが提供されることを期待しているのです。
実際に各電力会社は他社との差別化を図る為に独自の料金プランを出していますし、例えばauやソフトバンクは携帯電話やインターネットと電気を合わせて利用することで割引を行っています。ガス会社はガスと電気をセットで申し込むと基本料金は割引になるようにしていますし、ENEOSなど石油会社はガソリンスタンドの利用も合わせて割引になるようなサービスを行っているようです。
このようにそれぞれの電力会社によってセット割りや基本料金の値下げ、そして様々なサービスや特典を得る事ができますので、わたしたち消費者にとって自分たちに合ったものを選びよりお得に電気を使うことができるようになったのです。
電力自由化のメリットは?デメリットと気になる値段もチェックしよう!
電力会社によって変わって来ると思いますが、そもそも電気代はどれ位安くなるのでしょうか?
各家庭の人数や使う量、契約状況で変わりますが料金シュミレーションをすると年間で10,000〜25,000円の節約になるところが一般的です。これにはセット割引やポイント還元は含まれていませんので、これ以上の節約ができる可能性もあります。
ますます魅力的に感じる電力自由化ですが、ここでメリットとデメリットを見ておきましょう。
まず電力自由化のメリットは大まかに言って4つあります。
月々の電気料金が安くなる
多くの電力会社は、従来の大手電力会社の基本料金をベースにした料金プランを使っています。そこから料金を他のサービスと合わせて料金単価を2%〜5%下げていますので必然的に以前よりは電気料金は下がっているのです。
セット割引やポイントで更にお得になる
電力会社が通信会社であれば携帯電話やインターネットとセットにしてお得になるプランがありますし、ガス会社であればガスと電気をセットにしてお得にするプランがあります。
その他石油メーカー、自動車メーカーなど様々な電力会社の自社のサービスと電気を組合わせたプランが提案されていて、わたしたちは自分の生活に合ったサービスを選び自ずと特典を受けることができるのです。
また多くの電力会社は楽天ポイントやTポイント、Waonなど様々なポイントサービスと提携を決めています。電気を使うことでポイントも貯まりそれを有効に使うことができますね。
環境に優しいエネルギーを選べる
電気を使う消費者の中には、ただお得になるだけでなく環境に優しい電気を使いたいと考える人もいるでしょう。太陽光発電、風力発電、また原発由来ではない電気を使いたいなど様々な発電方法を自分で選ぶことができるのもメリットです。
電気供給のレベルは変わらない
電力自由化で最も心配されるのが電気の質です。自分の契約した電力会社が例え倒産したとしても、全ての電力会社が同じ送電線を使って供給していますので他の電力会社からフォローされる仕組みになっています。電気が途絶えることはないのです。
こうして見るといいとこばかりの電力自由化のようですが、きちんとデメリットも見ておきましょう。
まとめ
今までは地域の電力会社と自動的に契約をすることになっていましたので、更新や契約期間などの概念はありませんでした。
しかし新しい電力会社との契約は、例えば携帯電話やインターネットのセット割引で電気料金はより安く設定されているためお得になりますが、逆に契約期間の縛りが生まれ好きな時に解約できず、途中で解約する時は違約金を支払うことになる会社もあります。
また新しい電力会社は90社以上になっており、プランを検討するだけでも膨大な量になります。自分に合ったプランを見つけることがとても難しく、様々なサービスやセット割りをそれぞれ検討することもかなり大変な作業になると思います。
様々な企業が電力市場に参加することで、電気料金が安くなったり色々なサービスを受ける事ができますが、その一方でわたしたち消費者は自分たちに有益なサービスであるかを見極め、また契約に関してもきちんと頭に入れておく必要があります。
今まで自動的に決められていた電力会社が自分たちで選べることになりましたので、ぜひ自分たちの生活スタイルに合った会社を見つけて有効的に使いたいものですね。