冬至には南瓜を食べるけど夏至に食べるものって何かないの?
冬至に食べるものは南瓜だと言われています。
夏至に食べるものは実はうどんだったていうのは本当!?
冬至に南瓜を食べる理由って?夏至にも同じような事があるんですね・・・?
冬至は毎年12月下旬です。
冬至には南瓜を食べると、風邪をひかないと言われていて、一般的ですよね。
また、名前に「ん」が付くものは縁起がいいと、
来る新年に願いを込めて、なんき「ん」=「ん」が付く食材として南瓜がよく食べられています。
夏至の時期は、毎年違いますが6月後半から7月頭だと言われています。
一年で最も日照時間が長い時期を言います。
ただちょうどその季節は田植えの時期で忙しいため、
お祝い事をする時間を取ることが余りできず、余り特別なことはなかったようです。
そのため夏至は、というと
全国的に特定の食べるとよいものは無いのですが
一部地域ではうどん(小麦製品)を食べるとよいと言われているのです!
その理由は
農家では一般的に田植え前、小麦や大麦を収穫しますが
その田植え前に収穫した小麦を使ってうどんやお饅頭を作って振る舞い
これから始まる田植えに備える為と言われています。
それと、収穫の労をねぎらうという意味もあるようです。
また、田植えは水に入り苗を植える作業ということで
特にその作業は、女性には、身体を冷やし余り良くないとも言われています。
そのため、温かいうどんや蒸したお饅頭で身体を温めるとよいと言われることから、
それらを食べるという理由もあるようです。
どちらにしても、収穫を感謝し、労を労うという理由で食べられるのです。
地域によって夏至によく食べるものがある!?
わたしが今紹介したのは九州の一部地域で一般的なことですが、
他の地域ではどのようなものがあるのでしょう??
関西地方の中でも大阪では、タコがその足の吸盤で岩にぐっと張り付くことから、
これから始まる田植えによりいいお米ができるよう
稲がしっかりと根を張るようにと、タコを食べるようです。
同じように関西地方でも京都では、「水無月」という和菓子を食べることが一般的です。
田植えの豊作祈願にお供えされるもので、
小豆が乗った三角形のういろうのお菓子です。
三角形のかたちには、来る暑さに耐えるため氷の意味を表していると言われています。
また、関東地方では九州一部と同じように、
収穫した小麦で作ったお餅を焼いて、
収穫の労をねぎらう為に振る舞うと言われています。
同じような理由で、四国の香川県では収穫した麦を使って
うどんを打ち、香川名産のうどんを食べます。
東北地域では脂が乗った鯖を食べるところもあり、
それは、これから来る厳しい暑さに負けないよう
スタミナをつける為だそうです。
やはり、夏至で食べる食材の理由は
大地に感謝し、働く人を労うため体力をつけるためということが
全てにおいて言えると思います。
素敵な習慣ですね!
まとめ
今まで自然に食卓に出て来て、普段何気なく食べていたものが
全てに理由があって食べていて
また、それが身体の為でもあったということを知れば
色々なものや人に感謝せずにはいられませんね!
身体にいいだけではなく
理にかなった食事をしていた先祖の知恵にいつも驚かされます。
一年で最も日照時間の長い夏至に、
大地の恵みや先祖に感謝しながら、家族や仕事仲間とうどんやその土地で収穫されるものを楽しむことができるといいと思います。
せっかく四季のある日本にいるのですから、先祖の古くからの風習を知って実践するのも素敵だと思いますし、地域ごとの特徴を知ることも面白いですよね?
わたしが小さい頃祖父母から出されていたうどんも、このような理由があったのだと思うととても有り難く思いますし、風習を大切にしていた地域で嬉しく感じました。