運動会はいつからやってるの?日本の運動会の歴史と由来とは!?
秋になると学校行事の定番である運動会が開催されます。
春に開催する学校も多いようですが、運動会といえば秋のようなイメージがあります。
秋の10月には体育の日がありますから!
わたしたちにとって運動会は幼稚園時代から小学校中学校と当たり前のように行われていて、家族総出で参加しましたよね。
言われてみればいつから運動会は存在して、
何の為に始まったのか?ちょっと不思議に思いませんか?
あまりに当たり前で考えたこともなかった運動会の歴史と由来を調べてみました。
以外や以外!
紅と白に別れて競技を行うきっかけも日本の歴史にあったことが判りました!
それも合わせて説明していきますよ!
学校行事の定番!運動会っていつからあるの?始まりはこうだった!
運動会の始まりは1874年、明治7年に東京築地の海軍兵学校で開催された競闘遊戯会が日本最初の運動会だと言われています。
東京・築地が発祥!
この名前はイギリスで行われていた「アスレチックスポーツ」を取入れたと言います。
当時の日本の海軍兵学校にはイギリス海軍式教育を導入していて、外国人講師のアーチボルド・ルシアス・ダグラス氏の発案と指導によって運動会が開催されたのです。
この人、日本にサッカーを教えた第一人者とも言われていますよ!
引用:Wikipedia アーチボルド・ルシアス・ダグラスより
競技は
- 150ヤード競走
- 走り高跳び
- 三段跳び
- ボール投げ
- 豚追い競争
- たまご拾い競争
など多岐に渡っていましたが、軍楽隊による軍歌の演奏もあったりスタートの合図は銃声だったりと今と変わらないものもあります。
今では、走り高跳びと言っていますが・・・
日本式の名前は、 ボラの網み超えですよ!(笑い)
走り幅跳びなんて トビウオの浪切りですよ(笑い)
この競闘遊戯会は同じ年に北海道大学の前身の札幌農学校で「力芸会」として開催されて
1885年に東京大学で「運動会」として行われたようです。
そこから体操伝習所、師範学校、中学校、小学校へと日本全校に普及して行ったと言います。
はじめは海軍兵学校での力比べや戦闘訓練として行われていましたが、徐々に学校教育として導入されていることが分かります。
わたしたちが参加していた時代はスピードを競争したり、勝敗を重視したりしていましたが、今は協調性を養うためにダンスを行ったり順位を決めなかったりと随分と変わって来ました。
歴史を経て個人の成績よりも集団活動を取り入れてチームワークを学ぶ方を重要視したと言えます。
引用:Wikipedia 競闘遊戯会より
運動会の由来は?紅白に分かれるきっかけは日本の歴史にあった!
イギリス人講師の発案から始まった運動会ですが、始めは紅白に分かれていた訳ではありません。
日本の運動会と言えば紅白に分かれて対抗戦が行われます。
運動会に限らず、日本では2組の対抗戦となると必ず紅白に色分けされますよね。
不思議と思いませんか?
実は日本での紅白の由来は源平合戦にあると言われています。
戦を行う時敵味方の区別を行う為に「軍旗」を掲げていますが、その軍旗には家紋が描かれていました。例えば徳川家では「三つ葉葵」、織田家では「織田木瓜」などが家紋です。
源平合戦は全国の武士が「源氏」と「平家」に分かれて戦っていたので家紋では分かりにくく、どちらの陣営に属しているかをハッキリさせるために平安時代末期の源氏と平氏の戦では源氏が白旗、平氏が赤い旗をそれぞれ掲げて戦ったとされています。
源氏が白旗・平氏が赤旗
そこから転じて、2つの陣営に分かれて勝負をする場合は「白」と「赤」に分かれて戦う風習が根付いたと言います。
平氏の赤い旗が「紅」と書かれるようになったのは、赤には「赤貧」という言葉のように「何も持たない」という意味合いがある為「紅」と言うようになったという説もあります。
この源平合戦から対抗する2組を表現する時に「紅白」が使われるようになったのでしょう。
外国ではこの色分けは紅白を使いません。アメリカだと「赤青」で、これは二大政党である共和党と民主党の色から来るそうです。
また日本ではこの「紅白」の色は対抗する2組を表すことの他に、お祝いの席でも使われます。
赤はあかちゃんの色、白は亡くなった人に着せる白装束の色で、人生の生まれてくる時の色と終わりのお別れの色を表現しています。
紅白は人の一生を表すとも考えられていて、日本ではこの2つの色に対する思いが強いのでしょう。
日本人には分かりやすいし、馴染みのある色ですよね!
日本の国旗も 紅白ですから・・・
それも関係しているかもしれませんね!
まとめ
「運動会」の始まりは海軍兵学校での訓練からきたと言います。
今現在に残る「運動会」のイメージとは随分違っていたことがよく分かりました。
日本特有の紅白に分かれるチーム分けも日本の歴史から来ていてそれが根強く残っていることは興味深いです。
運動会でのスタートの銃声やこの紅白に分かれて行う競技など変わらない部分もありますが、運動会の意味合いは変わり訓練や競争という目的から協調性を養う目的に変わりました。
時代の流れに沿って運動会の楽しみ方も変化しているのですね。
でも運動会は、今や子供達のイベントでもあり、家族総出のイベントでもあり、思い出のイベントでもあり、小中高と馴染み深い、イベントです!
誰が、足が速いとか身体能力が高いとか・・・
案外、どこでも運動会になるとその時のスターが生まれますよね・・・
お弁当とかも、みんなで食べて、こんなイベントは中々ありません!
みなさんも、運動会は精一杯!楽しんで下さいね!