カラスはどうしてカラスっていうの?日本のカラスの名前の由来!
カラスの名前の由来とは?
頭がよくて一度見たら顔を忘れないとか道具を賢く使ってエサ取るとか色々な逸話があるカラスですが、鳥の中でもなんだか特別な存在に感じます。
神話に登場するカラスは神の使いだとか神の姿を変えたものだとか言うものもありますね。
神鳥(シンチョウ)
わたしたちの日常ではゴミを荒らす困った姿ばかりが目につきますが、やはりその存在感は独特です。
真っ黒の姿とけたたましい鳴き声を持つカラスですが、彼らはどうしてカラスという名前なのでしょう?不思議だなと思って、その由来を探ってみました。
カラスの名前の由来って?子供の素朴な疑問に答えてあげよう!
カラスの名前の由来なんて考えたことありませんでしたよね。
子供に尋ねられると、そう言えば、なんでカラスって言うのだろう?と考えてしまいます。
カラスという名前の由来はいくつかあってそのひとつはあの不気味な鳴き声から来ると言います。
「カーカー」「かららからら」と聞こえる鳴き声から、カラスという名前が付いたそうです。
ワタシは理解できません・・・
英語でカラスはCROW(クロウ)と言いますが、それも鳴き声から来たと言いますので信憑性がありますね。
また黒い姿でカーカーと鳴く様が不気味で「気をからす」姿に見えることからカラスと呼ばれるようになったという説もあります。
コレは理解できます!
もうひとつの由来はカラスの真っ黒な姿から「くろし」と呼んでいたことから、次第に「カラス」へと変化したとも言われています。
くろしくろしくろし・・・くゎろすくゎろすくゎろす・・・くゎらすくゎらすくゎらす
カラス!
コレも理解できる!
カラスという名前はその姿や鳴き声から由来していると考えてよいでしょう。
日本のカラスは童謡やお話にもよく登場している!カラスの慣用句も多数!
日本のカラスは童話やお話、ことわざなどの慣用句にも登場しています。
日本の昔話にある「とんびとカラス」の話はとても有名でしょう。
とんびとカラスが犬猿の仲である理由を描かれた話です。
あらすじを説明すると、昔は世の中のどの鳥も姿は全部が真っ白だったので、よく親が子を間違えて連れて帰っていたのです。
とんびはそれを見ていてどうにかしようと思い、自分の羽根を茶色に染めて染め物屋を始めます。
順番に鳥が来て、とんびはそれぞれの好きな色に染めてあげていて、最後にカラスが並んでいました。
カラスは「派手にして」とか「こちらの羽根は別の色で」とか色々なリクエストをしてきて、とんびは朝までかかってその通りに染め上げたそうです。
やっと終わった・・と、とんびはクタクタになって黒の染め汁を入れた桶を運んでいたら転んでしまってカラスに全部かかってしまって真っ黒に染まってしまったのです。
カラスは物凄く怒ってとんびを追いかけ回してくちばしで突いて、とんびがどんなに謝ってもゆるしてくれなかった、という話です。
そういう訳で今でもとんびはカラスを見ると逃げて行くと言います。
イソップ物語でも「王様になりたかったカラス」という有名な話があります。
あらすじは、最も美しい鳥を王様にするというお触れが出たので、カラスが鳥の王様になるために他の鳥の羽根を身体に付けてキレイに着飾るという話です。
つまりどんなに着飾ったり見た目を良くしても、上辺だけの噓や偽りは何の意味も無いので自分を受け入れて自分で努力することが大切だと教えてくれるお話です。
カラスを使った慣用句を意外とわたしたちはよく使っていると思います。有名な慣用句である「カラスの行水」は、よく洗わないままお風呂から出て来る子供によく使いませんでしたか?
これはカラスが水浴びをする時に羽根とくちばしとササッと洗って済ませる姿を見せるので、それから来たと言われています。
それに「泣いたカラスがもう笑った」という慣用句もよく耳にしますよね?
今まで泣いていた子供がすぐに機嫌を直して笑っている様を言います。
カラスが使われた慣用句は他にもたくさんあって「カラスの鳴かぬ日はあれど」は普通に使われるでしょう。
「江戸にカラスの鳴かぬ日はあれど、納豆売りの来ぬ日はなし」というように毎日必ず行われていることを強調するために使います。
「鵜の真似をするカラス」という風に、姿が似ているからと言ってカラスが鵜の真似をして魚を捕ろうとして溺れてしまう様から、自分の能力を考えずに他人の真似をして失敗することを例えています。
カラスが登場する話や慣用句はとても多くどれも「なるほど」と感心するものばかりです。
子供の疑問へも、カラス身体の色も童話を交えて説明するととても分かりやすいでしょう。
【まとめ】
カラスの名前の由来はその姿や鳴き声から来ていると言います。
その真っ黒な独特の姿からカラスが関わる話やことわざはとても多いですね。
ただ煩く啼いていたり真っ黒で不吉なイメージを与える鳥ではなく、頭の良さや学習能力の高さから来るのかもしれませんね。
色々な童話やことわざを使って、子供に分かりやすく説明してあげてくださいね。