京都祇園祭の見どころ、厳選ポイントを紹介!
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京都の夏の風物詩と言えば、そう!祇園祭ですね。
毎年、7月1日から1ヶ月間に渡って行われます。
この祇園祭は、9世紀から続いている京都の三大祭※のひとつです。
その起源は平安時代にまで遡り、疫病邪悪退散を願うために3人の神様を呼んで厚くおもてなしをすると言う趣旨のお祭りです。
今回は、その祇園祭を詳しくご紹介します。
※京都三大祭→
・葵祭(5月)下鴨神社と上賀茂神社で行われる
・祇園祭(7月)八坂神社で行われ山鉾巡行と宵山が中心
・時代祭(10月)平安神宮で行われる
まずは簡単に分かる「祇園祭の歴史」を動画でご覧ください。
祇園祭と言えば、山鉾巡行(やまほこじゅんこう)!
祇園祭は京都八坂神社で行われてきた祭礼で、現在では八坂神社主催のものと山鉾町主催によるものと分けられて考えられており、一般的に京都の祇園祭というのは
山鉾町主催を指します。
この山鉾町主催の祇園祭のハイライトは、なんと言っても「山鉾巡行」でしょう。
この「山鉾巡行」は、前祭と呼ばれ長刀鉾(なぎなたほこ)※を先頭にして、山鉾23基が京都四条通など巡行して行きます。
※長刀鉾→疫病邪悪退散を目的として作られたもの。お稚児さんが乗っている。粽(ちまき)を買えば一般客も乗せてくれるが、女人禁制の為女性は乗れません。
※他の山鉾には稚児は乗らず、代わりに人形を置いています。
2018年の祇園祭のスケジュールを書いてみます。
最大のハイライトである山鉾巡行を見るなら、7月16日と17日でしょう。
●2018年 祇園祭日程時間(さらに詳しい事は京都市観光協会へ)
・祇園祭宵山(前祭):7/14(土)~7/16(月)
・祇園祭山鉾巡行(前祭):7/17(火)AM9:00 四条烏山出発
※祇園祭宵山前祭では、地下鉄烏丸線の四条駅または烏丸御池(からすまみいけ)駅が便利。
(長刀鉾の巡行)
(宵山山鉾巡行)
●山鉾巡行は、室町時代に町衆たちが八坂神社の神様を厚くおもてなしするために、お通りになる町や通りを清める為に始めたのがきっかけと言われています。
山鉾巡行の夕方から神幸祭を行って3人の神様に来て頂き、
7/24日の後祭の還幸祭でお戻りになるところまでで祇園祭はその意味を持ちます。
●宵々山(7/15)と宵山には夕方から、室町通・烏丸通・新町通で屋台の露店がズラリと軒を並べます。
また、16日は烏丸通と四条通が歩行者天国になります。
〈宵山~7/16の歩行者天国の時間帯と区間〉
時間→18時〜23時まで
区間→四条通八坂神社〜堀川(東西方向)
高辻通〜御池通(南北方向)
この日は車も交通規制が掛かりますし、駐車場も八坂神社周辺では殆ど期待できないので、地下鉄などで来ることが1番安心かなと思います。
※露店が出るのは7/15と16です。
●宵々山からは、四条通などのような大きな通りは大変な賑わいで人も多く、夜もその人出の多さは続きます。
小さなお子さんをお連れの方は、夜より昼間の方が安全なのでスケジュールをお子さん中心で考えてあげて下さいね。
〈山鉾巡行観覧ポイント〉前祭:7/17、後祭:7/24
・四条烏丸通〜河原町通間
→繁華街である為大変な人混みとなります。
早くの時間から待っていれば比較的近くから山鉾を見る事は出来ますが、前祭はとにかく大変な人で溢れるので小さいお子さん連れの場合は気をつけてあげて下さい。
・河原町通
→繁華街ではあるものの歩道は割と狭いです。
歩道から山鉾までの距離もありますので見えずらいかも知れませんね。後祭では山鉾巡行に続いて、「花傘巡行」も見る事が出来ます。
・御池通
→前祭時と後祭時ともに、ここはほぼ全区間が有料観覧席となります。有料観覧席は座ってゆったり観れるので安心できますね。
一般客は有料観覧席の後ろからとなってしまうので、とても距離があります。緑が多い為写真映えする場所ではありますが、それと同時に沢山のセミの鳴き声で、祇園拍子の音までかき消されてしまいます。
※有料観覧席や巡行ルートなど詳しい事は、京都市観光協会で案内して下さいます。
京都市観光協会 075―752―7070
※観覧席は1人¥3180で、6月上旬から受け付けています。
祇園祭の山鉾巡行後に行われる、神幸祭の迫力がすごい!
17日に山鉾巡行が行われた夕方に、八坂神社にて3人の神様の出発の儀式が執り行われますが、これを「神幸祭(しんこうさい)」と言います。
山鉾巡行は、神様がお通りになる前に市中の道を清める意味を持っているものです。
そして八坂神社の3人の神様を乗せた金の神輿は所定のコースを渡御(とぎょ:お通りになるなどの意味)されて、午後8時から9時までに、四条御旅所へ到着します。
3人の神様と言うのは、素戔嗚尊(スサノオノミコト)・櫛稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)・八柱神子神(ヤハシラノミコガミ)で、1週間四条御旅所に滞在して京都の街の災厄を祓います。
●素戔嗚尊(スサノオノミコト)は六角形神輿で中御座
櫛稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)は四角形神輿で東御座
八柱神子神(ヤハシラノミコガミ)は八角形神輿で西御座に鎮座されていて、
神幸祭から還幸祭までの7日7夜、無言で神輿の前に詣でると願いが叶えられると言われています。
・この神幸祭の見どころは何と言っても、八坂神社の石段の下(四条東大路の交差点)や神社前で行われる、神輿の「差し上げ」と「差し回し」でしょう。
勇壮な掛け声で神輿を担ぎ上げ、それをグルグルと回転させます。
中の神様に、“今から出発致します!”と言う合図のようなものかも知れません。
とにかく、物凄い迫力ですので一見の価値はあります。
・この神輿には3基の神輿に、それぞれ1人ずつ神様が乗っていらっしゃると言うことになっています。
そして、この3基の神輿はルートはそれぞれ別の道を辿って最終的には四条御旅所へ向かわれ、そこで1週間滞在されます。
まとめ
〈2018年 祇園祭神幸祭日程〉
本年は、7月17日(火)16時から始まります。
差し上げは、18時頃、八坂神社石段下にて執り行われる予定です。
・中御座神輿は素戔嗚尊がお乗りになっています。
その為、綾戸国中神社(あやとくなかじんじゃ)にある、素戔嗚尊の荒御魂(あらみたま)を象った駒形というものを胸に掛けた、神の化身である「久世駒形稚児」さんが先導していきます。
稚児は、「神様の代わりに神様となる」と言う意味が有ります。
京都三大祭りの一つ、祇園祭をご紹介しましたがやはり京都は歴史が深いものが多いですね。
お子さん連れでも、時間や日程を考えて組めば十分楽しめる伝統あるお祭りであり神事でも有りますので、余裕を持ったスケジュールで是非祇園祭の熱気と迫力を感じて来て下さいね!